達人のコラム
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帰国後、彼女から報告の電話があった。現地滞在が3泊だけだったにもかかわらず、旺盛果敢にカリー屋十数軒を巡り、また、現地の列車を利用してアグラへも行ったそうだが、カリー屋巡りに忙しく、事前の下調べもガイドブックの確認もしていなかったため、有名なタージ・マハルが休館日で、持て余した時間でアグラのカリー屋も3軒(半日で)ほど回ったという。ほとんど観光はしておらず、正にカリー三昧だったようだ。インドの個人旅行は、一部の悪質なインド人による盗難やボッタくりなどの被害が堪えないという話は枚挙にいとまがないが、

彼女は運がいいのか、それとも体中から漂うカリーの色香のおかげで、インド人からも一目置かれたのかは知らないが、インドそしてインド人に対して非常にいい印象を持って帰国したようだ。彼女の中毒症状は、インドに行ったことで間違いなく悪化しており、重症になって帰ってきた。次の休暇も必ずインドに行くと言う。

リピーターが1人増えた瞬間だった。

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(1) カリー中毒のお嬢さん
(2) そしてリピーター
(3) インドの定食
(4) ベジ?ノンベジ?
(5) 機内食もカレーです

彼女は、「地球の歩き方」から選んだ3,000円程度(彼女はこれでも高いと言っていた。)のホテルをとりあえず1泊だけ国際電話で予約し、更に日本から国際電話をわざわざかけているのだからとゴネて、もともとそのホテルでは行なっていない空港送迎まで約束させ、あとは現地に行ってから考えます、と意気揚揚とカリー(何度も言うが、カレーではない。)ワールドへと旅立って行った。

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