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大草原の飛行場 (3)
星空を満喫
大草原の飛行場 (1)
大草原の飛行場 (2)
大草原の飛行場 (3)

■ダランザドガドでの2日間は、まさに大自然体験だった。

 日の出とともに起き、蒙古馬に跨って草原を疾駆し、あの日飛行機で追っ払った羊を食べ、ゲルでストーブを焚き、夜は時折人工衛星が横切る満点の星空を満喫した。

 私は福岡天文協会に籍を置いていたことがあるので、その経験を活かして、即席の天体講座も披露した。

“受講生”の中に、機長や龍虎(似のMOスチュワーデス)も一緒にいたことが気になったが、他に客がいないので、私たちがウランバートルに戻るまで一緒に滞在するとのことで、私たちのゲルの横には、飛行機が横付けでずっと停まっていた。

 なんとものんびりした国だが、何ものにも代えがたい贅沢な時間だった。

 帰国後、当時担当していた秋田・青森に早速セールスに。

“モンゴル販売してみませんか?”

“何があるの?”

“大草原と星空と羊です!”

“うちの近所にもあるからいい。”

全敗であった。

おわり

(M.N)

 
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