風光明媚な瀬戸内にある秘密の島
美しい島々が浮かぶ瀬戸内は、九州の雲仙や霧島とともに日本最初の国立公園に指定された温暖で風光明媚な場所として知られ、その範囲は、西は福岡の北九州市から、東は和歌山にまで及ぶ広大な公園となっている。
私自身も福岡在住時は、よく岡山の日生(ひなせ)や牛窓、香川の小豆島などに遊びに行ったものだが、その美しい景色とは裏腹に、戦時中に軍事要塞・化学兵器の生産拠点として利用され、その事実を秘匿するために、陸軍によって“地図から消された島”があることを知ったのはつい最近のことだった。
もともと“廃墟”なるものに興味がある私は、休暇を利用して先日足を運んでみた。
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