SWAN
SWAN
Home更新情報News旅行代理店さま代理店用素材タリフ一般のお客さまCBT事業部
 
達人のコラム
緊迫する朝鮮半島38度線-DMZへの旅
@-近代的な都羅山(トラサン)駅
A-都羅展望台より眺める
B-韓国に攻め入るために北朝鮮が掘ったトンネルとは
C-自由の橋

@-都近代的な都羅山(トラサン)駅

 先日、週末を利用してソウルへ行った。ソウル自体は何度も行ったことがあるので、ちょっと足を伸ばしてみようかと、北朝鮮国境沿いのDMZへ行ってみた。
 DMZとは “非武装中立地帯(DE MILITARIZED ZONE)”のことで、ほぼ北緯38度線を挟んで韓国と北朝鮮が対峙する幅4`の場所。映画で有名になったJSA(共同警備区域)とともに、現在もなお戦時体制下におかれている場所だ。

 ここに訪れるには、ソウルの旅行会社が主催するツアーに参加する必要がある。
 予めサイトを通して予約を入れていた旅行社からの指示通り、朝8時にホテルロッテのツアーカウンターで手続きを済ませ、指定の大型バスに乗り込む。

 約5時間の行程で4ヶ所のスポットを訪れるツアーは、日本人客でほぼ満席。

 ソウルを出発して約1時間。左の車窓には鉄条網が張られたイムジン(臨津)河が。。。 
 先日亡くなった加藤和彦氏がザ・フォーク・クルセダーズ時代に発表したが、政治的理由から発売中止となったいわくつきの歌の題材となった河。

 車窓で見る限りでは、どこまでが韓国で、どこからが北朝鮮なのかわかりづらいが、ガイドが言うには、韓国の山には樹がたくさんあり緑色だが、北朝鮮はエネルギー不足で、山林の樹木は薪として使ってしまうので、ほとんどが禿山だから、山を見ればすぐにわかるという。

 周辺の位置関係を説明するガイド。

 ここから先は一般の国民は立ち入ることができず、ツアーバスに限って通行が許可される。

 周辺は、明らかに迷彩服を着た兵士の姿が目立つようになり、イムジン河を渡る立派な橋も、直進しかできない戦車の侵入を防御するため、ジグザグにコンクリートの戦車止めが置かれており、いよいよ車内の雰囲気も緊張度を増してきた。

 兵士によるパスポートチェックを受け、最初に案内されたのは都羅山(トラサン)駅。

 北朝鮮に対する韓国の経済協力の拠点である開城(ケソン)工業団地や、将来の南北統一なども視野に入れた上で、2002年に国境の駅として建設された大規模ターミナル。

 最終的には中国やロシアを経由し、ヨーロッパまでをも結ぶ大動脈として期待されているらしいが、2007年からの約1年ほどの短い間、北朝鮮側の板門店との間で貨物列車が運行されて以来、往来する列車は途切れたままで、1日6本の国内の観光列車がやって来るのみ。当然国境を越えることはないが、駅の内部にはたくさんのベンチを備えたホールや、立派なイミグレーション施設などが完成しており、最新の設備が整っている。

 ホームに出てみると、“ピョンヤン205`⇔ソウル56`”と鮮やかに記された駅名表示板が。。。 乗客がひとりもいない近代的な駅舎とガランとしたホームには何ともいえない虚しさが漂っている。。。

駅名表示。

ピョンヤンとソウルが繋がっているのがわかる。

利用客用の待合ホール

使われないイミグレーション

この先は北朝鮮

1
2
3
4

HOME >>
一覧 >>