ここを訪れるには、ナバホ族が主催するツアーに参加するのが条件で、勝手な立ち入りは一切できない。ペイジの町でピックアップトラックを改造したツアーバスに乗り込み、巻きあげる砂を浴びながらドライウォッシュ(涸れ川)を遡ること約15分でキャニオンの入り口に到着だ。
アンテロープキャニオンは、岩肌の柔らかいサンドストーン(砂岩)の地盤を、鉄砲水が時間をかけて削り取ってできた峡谷で、まさに大自然の芸術。
このキャニオンの真骨頂は、その隙間から陽射しが差し込むわずかな時間帯。“光の矢”が作り出す幻想的な光景が目の前で繰り広げられる。
ナバホによるツアーは毎日出発しているが、周辺の天候が良くても、数十マイル上流で雨が降った場合には、突然に鉄砲水が襲ってくる可能性があるので、ツアー自体がキャンセルになることもある(1997年に11人のツアー客が鉄砲水で犠牲となっている)ので注意!
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