仏陀が生まれた聖地・ルンビニー(LUMBINI)は、ネパール最南部・インド国境にほど近いところにある。カトマンズからも国内線で訪れることができるが、複数の仏跡を周遊する場合は、インドから陸路で国境を越えるのが一般的だ。
後に仏陀となる釈迦(ゴータマ・シッダルダ)は、母であるマーヤー夫人が出産のために実家に戻る途中、このルンビニーで休息をとり、真っ赤な無憂樹の花に手を触れた時に、その脇の下から誕生し、そのまま7歩進んで右手で天空を、左手で大地を指し、“天上天下唯我独尊(この世界で、ひとりひとりの人間が一番尊い)”と声を出したと言い伝えられている。1997年に世界文化遺産に登録。四大仏跡のひとつ。
|