王子の身分を捨ててカピラ城を出た釈迦は、当初は2人の仙人に教えを請うたが、どの教えからも満足を得ることができず、5人の仲間と共に苦行生活に入る。
しかし、自らの身体を痛めつけたり、断食をしたところで、何の悟りも得られない無意味さに気付き、他の5人の仲間に嘲笑を受けながらも、6年続けた苦行を中断した。
身体は痩せ細り、骨が浮き出るほどまでに衰弱していたが、やっとの思いで山麓のナイランジャナー河の岸辺まで辿り着いた時、その姿をたまたま見かけた村娘スジャータは、釈迦を樹神であると確信し、供養に“牛乳粥”を与えた。
そのおかげで命拾いした釈迦の体力はみるみる回復し、改めて悟りを開くため、近くのガヤー村の菩提樹の下での瞑想へと入っていった。
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