SWAN
SWAN
Home Access Photo & Report For Agent For Consumer
 ホーム > SWANフォトギャラリー > 仏跡巡礼の旅シリーズ > (8)祇園精舎の鐘の声・サヘートマヘート
(8)
祇園精舎の鐘の声
サヘートマヘート


祇園精舎

 当インドにある数々の仏教遺跡の中でも、最も日本人に馴染みがあるのが、琵琶法師の平家物語冒頭に登場する祇園精舎(サヘート)。”精舎” とはブッダ(釈迦)が説法をした寺院のことで、コーサラ国の都シュラバスティーの長者であったスダッタ(須達多)によって寄進され、ブッダはその生涯で25回も滞在したといわれている。

スダッタは身寄りのない者を哀れんで食事を給していた富豪だが、ある時、ブッダの説法を聞いて感激し、精舎を寄進しようとジェータ(祇陀)太子の所有する土地を譲ってくれるよう頼んだところ、”必要な土地をすべて金貨で敷き詰めたら譲ってやる” という条件を出された。

しかしスダッタは本当に金貨を敷き詰めはじめ、足りないと見るや、自宅(マヘート)やすべての私財を処分してまで金貨を手に入れようとしたため、驚いたジェータ太子は土地を譲り、自らも樹木を寄進して精舎を建設。そのエピソードから ”祇樹給孤独園” とよばれるようになり、そこに建てられた精舎は祇園精舎と名付けられた。


サヘート(祇園精舎) 


サヘート


サヘートの沙羅双樹


ブッダガヤから移植されたアーナンダー菩提樹


有名な ”祇園精舎の鐘” は実際には存在しておらず、遺跡からそのような遺構は一切発見されていない。

現在ある鐘は、1981年に日本人有志によって贈られたもので、遺跡とは離れた公園にある。


祇園精舎の鐘

サヘートから500メートルほど離れた場所には、私財を処分してまで精舎を寄進しようとしたスダッタの屋敷であった舎衛城(マヘート)がある。多くの仏跡同様、イスラム教徒による破壊が激しいが、金貨を保管していたとされる金庫跡が確認できる。

このサヘートとマヘートは本来別々の遺跡ではあるが、歴史的に切り離せないこともあり、サヘートマヘートとして八大仏跡に数えられている。



マヘート


マヘートに残るスダッタの金庫跡


マヘートの向いにはアングリマーラのストゥーパ跡。アングリマーラは、100人殺しを目指し、殺した者から1本ずつ切り取った指を連ねて首飾りにしていた殺人鬼だったが、100人まであと1人となったところでブッダに出会って帰依したという物語が残されている。


アングリマータのストゥーパ

サートマヘート(終)

仏跡巡礼シリーズ

写真:M.Nakamura
お問い合わせ先: 
スワンインターナショナル株式会社 スワンWEB

 INDEX
 達人のコラム
 フォト&レポート
 パッケージツアー
 会 社 情 報
 会社概要
 業務領域
 旅行業約款
 個人情報保護方針
 グループ会社
 地図(拠点一覧)
 お問い合わせ
 ホーム