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2012天文シリーズ

7月15日 白昼の木星食レポート

天文ファンにとっての2012年は、トリプル金(金環日食、金星太陽面通過、金星食)が話題の中心となっているが、地味ながら、7月15日の日中に沖縄を除く全国で、2001年以来となる木星食(木星が月に隠される現象)が観測された。

西日本では梅雨末期特有の豪雨もあり、全国的にも天気が崩れると予想された中、今回の観測地に選んだのは“道北”。

1週間ほど前から、本州から九州にかけての予報は二転三転。
仮に晴れ間が出たとしても、白昼の観測となる今回の木星食では、青い空の中で月齢26の細い月と小さな木星を撮影する必要がある。

もともとコントラストが低く視認性も悪い条件の下、梅雨時の大気は高温で湿度も高く、像が安定しないことも予測され、思い切って梅雨のない北海道へと飛んだ。

始発便でまず札幌に到着したのは午前8時半。

するとまさかの小雨。。。

札幌周辺の朝の予報はもともと曇りだったので、小雨も想定内だったが、気温が16℃しかないのにはちょっと参った。

ここでレンタカーを借りて道央道を北へ。

札幌を過ぎ、砂川を過ぎたあたりから徐々に晴れ間が出始め、深川を過ぎると快晴!

観測場所として目星をつけていた留萌市の浜中運動公園に到着したのは午前11時。西に水平線を見下ろす高台に機材をセッティングして撮影開始!


さすが道北までやって来ただけのことはあり、大気も乾燥しており、望遠鏡を通して観る画像もほとんど揺らめきもなく安定した観測ができた。

今回は12時49分から13時56分という、まさに“白昼”の観測となったため、太陽から降り注ぐ陽射しが強く、コントラストを出すための露出には苦労したが、恵まれた晴天のもと、無事に観測を終え、最終便で帰京した。



12時45分 第1接触を控えた木星と月縁

12時49分 第1接触


次回はいよいよトリプル金の最後を飾る金星食(2003年以来9年ぶり)が8月14日未明にほぼ全国で観測される。

前回の金星食は、今回の木星食と同様に白昼の現象だったため、夜間に観測できる金星食としては23年ぶり。

次回のレポートもお楽しみに!



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