霊鷲山へは、整備された緩やかな山道を登ること約30分。ここで日の出を迎えようと、まだ暗いうちからたくさんの巡礼が集まってくる。
霊鷲山の名前の由来となった鷲の形をした岩が見えたら、山頂はもうすぐ。
山頂には、釈迦が説法をした場所・香堂があり、ブッダは常にここにおられるとされている。
ここで迎える日の出は、ヒマラヤのご来光と併せ、仏教の中では最も神聖で荘厳なものとされる。
霊鷲山の麓には、ビンビサーラ王が王子のアジャータシャトルによって幽閉された牢獄跡がある。
早く王位を継ぎたいがために実父を幽閉し、餓死させた悲劇の舞台である。
町の北には、釈迦に帰依したビンビサーラ王が寄進した世界最初の寺院建築・竹林精舎がある。
かつてのラージギルは、厚さ5メートル、総延長41キロメートルもの壮大な城壁で囲まれており、インドに現存する城壁としては最古のもの。
ラージギルの16キロ北方には、世界最古の大学とされるナーランダー大学跡がある。5世紀から12世紀にかけ、仏教学の最高学府として栄え、かの玄奘三蔵もここに留学し、数々の仏典を習得した。
つづく・・・・
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