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フォトレポート

 インド仏跡巡礼シリーズその10

ケサリヤに残る世界最大級のストゥーパ

仏跡として紹介されることは少ないが、仏教伝導の中心地として栄えたラージギルを発ち、最後の説法の地であるバイシャリを通ってブッダ入滅の地であるクシナガルへと向かう途上、世界最大級の仏塔(ストゥーパ)が残るケサリヤがある。

          

ケサリヤは、釈迦が最後の旅でバイシャリを発つ際に、慕ってついて来た随行者たちと最後の別れをした場所とされている。

もともとはただの土盛りだと思われていた場所から、2001年になって巨大な仏塔が発見され、現在も発掘が続いている。

もともとは泥で固められた小さな仏塔だったものが、マウリヤ朝からシュンガ朝、クシャン朝と時代を経るにつれて拡張されたもの。現在残っているものは高さ31.2メートルだが、もとは45メートルの高さがあったと推測されており、直径122メートルで9層にもなる大ストゥーパであったことが判明した。

発掘が進んでいるストゥーパの北側には、仏像を安置するための龕(がん)がずらりと並んでいるが、その等身大の釈迦像は、残念ながらイスラム教徒などによる攻撃で破壊されている。


南側の発掘はまだまだこれからで手つかずの状態だが、今後近いうちにストゥーパの周囲を取り巻くように安置されたたくさんの仏像が発掘される可能性がある。

また、この西側に確認されている宮殿跡からは、仏舎利が出土されたといわれており、まだまだあまり知られていないが、今後更なる発掘が期待される遺跡だ。

終わり

(撮影: Nakamura)


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