また、アメリカ中西部には、センターピボット(CENTER PIVOT)という農場がたくさん存在しています。
これは、乾燥地域特有の灌漑農法で、汲み上げた地下水を自走式の配管を使って円形の農場に水や肥料を撒くものです。
ひとつの農場の半径は数百メートル規模で、盛夏には1日に何度も大量の水が撒かれるため、進行にともなって急激に気温が下がる皆既日食にどういった影響が出るのかは未知数です。
アルコ周辺にもセンターピボットは複数ありますが、万一の観測への影響を回避するため、第1接触から皆既そして第4接触に至る東南東(110度)から南南東(161度)にかけての約50度の範囲にセンターピボット群がない場所を選んでいます。
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