先日の出張の際、たまたま歳の近かった現地ガイドから、インドでの結婚事情について色々と聞く機会があった。
表面上は廃止されたことになっているカーストは、実社会ではまだ根強い差別意識が残っており、未だに同等カースト以外の相手とは結婚できないという。(姓だけでその人のカーストがほとんど判別できるらしい。)
インド社会では、恋愛結婚はまだごく少数で、ガイドである彼は、親の紹介に応じて初対面の女性とお見合いし、ほんの10分(!!!)で結婚を決めたという。
日本では恋愛結婚が9割以上を占め、お見合いは1割にも満たないらしいが、それにしてもお国柄が違うとはいえ、これから(たぶん)一生を添い遂げるであろう伴侶を、ほんの10分程度の面接で決めてしまうとは驚きである。
しかもそれは、インド人社会ではいたって普通のことらしい。結婚した後にならないと、相手の性格や趣味、癖や習慣、兄弟や親戚のこと、友人関係などがわかってこない生活というのは、刺激的といえば刺激的で、ある意味新婚気分が長続きするのかも知れないが、とうてい日本人社会では考えられないことだ。
しかし彼は現在、2人の子供に恵まれ、家族4人で幸せに暮らしているということだし、私生活には満足している様子。
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