マガタ国・ラージギル
当時、最強の勢力を誇っていたマガダ国の王・ビンビサーラは、若きシッダルダ(ブッダ)のその非凡なる名声を耳にし、太子として迎えようとしたが、国王の太子となることが“出家の本願”ではないことを告げ、更に苦行を続ける道を選んだ。
首都・ラージギル(ラージャグリハ)を発つとき、王より「悟りを開いた暁には、再びここに来て教えを説いて欲しい」と懇願され、ブッダガヤで悟りを開いた後に再び訪れて以後、仏教伝導の中心となった。
町の東南には、釈迦が晩年に説法した山として有名な霊鷲山が聳え、他の4座の山々と合せて“五山”とよばれた。これが京都五山や鎌倉五山、中国の五台山など、仏教と関わりの深い“五山文化”の発祥とされている。

霊鷲山へは、整備された緩やかな山道を登ること約30分。
ここで日の出を迎えようと、まだ暗いうちからたくさんの巡礼が集まってくる。
|