今年日本で観測できる“トリプル金”の第1弾となる【金環日食】を迎えました。
1週間ほど前から、西日本の天候は思わしくない予報が出され、関東も数日前から“曇り”マークになり、雲を通しての観測も考えられました。
が、雲の厚さや流れなどのタイミングによっては、観測不能となります。
より良い条件の場所へ向かうため、天気図や天気予報の最新情報を自分なりに分析。
最終的に、@富士山五合目 A群馬県甘楽郡 B愛知県茶臼山 C長野県伊那谷 の4箇所に絞りました。
あとは、当日未明の実際の天気によって、どこにでも移動できるよう、前日は中央道諏訪インターそばのビジネスホテルに投宿して準備万端です。

午前2時に起床して空を見上げると、諏訪周辺は星空。
念のため、富士山五合目のあるスバルラインの管理事務所に電話を入れて状況を聞いてみます。
「雲がかかって、山頂もまったく見えない」とのことで、左右から雲をブロックしている状態になっている南アルプスと中央アルプスの谷間に南北に連なる伊那谷に決定しました。
ただし、万一天候が急変したり、邪魔な雲が出た場合のことを考え、すぐに移動できるよう、中央道駒ケ岳SAにある芝地に機材を広げました。
空は雲ひとつない快晴。
駒ケ岳は、日食の中心線からは120キロほど距離があります。
したがって綺麗なリングにはならず、金環状態も3分24秒でしたが、第1接食の午前6時19分から第4接食の8時59分までの間、まったく雲がかからないという完璧な条件で観測を終了。
それでは、今回の金環日食の画像をどうぞ、ごらんください。