戦争と平和
終戦後、島内にあった毒ガスは、証拠隠滅のために海洋投棄や焼却、防空壕への埋設などによってすべて処理されたといわれているが、島の至るところに残る施設にはいまだに残留化学物質が残っているといわれているし、対岸の竹原市などには、毒ガス製造にかかわった当時の工員の一部が現在も後遺症で苦しんでいるという。
現在、この大久野島は、住民こそ兎だけだが、島全体が国民休暇村となっており、夏のシーズンには毎日たくさんの海水浴客が訪れている。また、島の最高地点(海抜約100メートル)である山の頂上には整備された展望台があり、穏やかな瀬戸内の眺望を楽しむことができる。
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