上海で外灘―陸家嘴をつなぐトンネルが貫通

　上海の浦東地区と浦西地区をつなぐもう一つの黄浦江・越江トンネル「人民路越江トンネル」が11月9日、貫通した。このトンネルと現在建設中の新建路トンネルが連結すれば、外灘（バンド）と北外灘航運ビジネスセンター、そして浦東小陸家嘴の上海三大主要エリアが結ばれ、黄浦江から蘇州河河口にかけた「黄金のデルタ地帯」が形成されることになる。
　同トンネルは、浦西人民路と淮海東路の交差点から浦東銀城東路と浦東南路の交差点までの全長約3097メートル。完成すれば、2010年の上海万博開催による交通渋滞が緩和され、市中心区および浦江両岸の交通状況も改善されるという。来年中に完成、開通の見込み。（新華網2008-11-09）

国家旅游局、2009年を「中国エコ観光年」に確定

　国家旅游局は11月7日、2009年の中国観光に関するテーマを「中国エコロジー観光年」に、キャッチフレーズを「エコロジー観光に出かけ、エコ文明を体験しよう」に確定した。目標として、環境に優しい旅行理念を確立・宣伝、資源節約型の経営方式を提唱、観光業を持続可能なエコ産業にするなどを掲げている。（中豪国際放送局2008-11-10）

広東省仏山市に世界最大のブルース・リー記念館

　広東省仏山市で、11月11日、世界最大規模のブルース・リー記念館がオープンした。500点を超えるブルース･リー関連の品々が展示されており、今回初公開され、アクション映画のスターとしてのイメージとは異なった一面がしのばれるプライベートな私信や、自作の詩、生前自ら設計し愛用したオーダーメイドの三節棍など、親族や研究家から提供された貴重な実物資料が見どころとなっている。（新浪網等2008-11-11）

故宮で最も豪華な宮殿、来年初公開へ

　故宮で最も豪華な宮殿とされる倦勤斎の修復作業が11月10日に終了した。倦勤斎は清6代皇帝乾隆帝が退位後に住むために作らせたもので、当時最も豪華な装飾品で飾られていたといわれる。しかし、最後の皇帝溥儀が1924年に故宮を出て以来、非公開となっており、世界記念物基金（WMF）が2003年に300万ドルを投じ、故宮関係者と共同で修復作業を開始した。
　倦勤斎の最も大きな特徴は、四季おりおりの風景が描かれた天井画や壁画。今回の修復では、乾燥した冬に壁画に亀裂が入らないよう、室温を5度から10度に保つクーラーを使用。防塵用の密封窓も取り付けられた。これで今後150年間は大規模な修復が不要だという。倦勤斎は来年から制限つきで公開されることになっている。（中新網2008-11-11）

西安市で「2011年世界園芸博」会場が着工

　2011年世界園芸博覧会の会場建設が11月10日、陜西省西安市のサン（さんずいに産）ハ（さんずいに覇）生態区で始まった。会場面積は418ヘクタール。うち水域面積は188ヘクタールと歴代の世界園芸博覧会のなかでは最大となる。現時点でインフラと付帯施設の工事が85%、緑化工事が70％まで進んでいる。
　同園芸博は、2011年4月から10月まで西安サンハ生態区で開催される。テーマは「天人長安、創意自然〜都市と自然との和諧共生」で、会期は183日間。100以上の国内外の都市および機関が出展する予定で、入園者数は延べ1200万人超を見込んでいる。
（新華網2008-11-11）

3百億元の追加投資で西部地区に空港を建設

　中国民用航空局は11月12日、中央政府が中国の航空事業に対し3百億元の追加投資を行うことを明らかにした。追加資金は昆明、重慶、南寧など西部各都市での幹線空港の新規建設・拡張工事および広西チワン族自治区河池市や雲南省騰冲県でのコミューター空港（支線空港）の新規建設・拡張工事に重点的に投入される。（中新網2008-11-13）

浙江省寧波市で地下巨大石窟群発見

　浙江省寧波市の寧海県一市鎮山下村でこのほど、巨大地下石窟群が発見された。同村の住民が3メートル四方の洞穴を見つけ、2台のポンプで水をかき出してみたところ、水面が地下40メートル以下にもなり、縦横無尽に広がる石窟があらわれたという。本格的な探査も始まったが、世界遺産である龍門石窟に匹敵する大きさともいわれ、現段階ではまだ全容がわかっていない。（人民網2008-11-14）

甘粛省炳霊寺で弥勒大仏の修復工事始まる

　中国文化遺産研究院はこのほど、甘粛省天水市の炳霊寺にある弥勒大仏の修復工事を開始した。弥勒大仏は唐代の建造。炳霊寺石窟の第171窟にあり、高さは27メートルだ。
（中国国際放送局2008-11-14）