京杭運河で明代の「閘門」を発見

　京杭運河の山東省･台児庄区間で行われた土砂・ゴミ除去プロジェクトにおいてこのほど、明代に使われていた運河の閘門（水位の差が大きな河川で船を昇降・通過させる装置）が発見された。
　細長い石と大きな黒レンガで造られた閘門は、最も狭いところでも8メートルもあり、当時の「漕運（政権が食糧を運河で首都まで輸送したこと）」の活発だった様子がしのばれる。考証の結果、この閘門は山東省棗庄区間を流れる「カ（さんずいに加）運河」に8つあった閘門の一つで、「頓庄閘門」といい、400年以上前の明代万暦年間に造られたものだという。
（中新網2008-11-22）

北京―上海、北京―杭州の高速寝台列車、12月から運行

　中国上海鉄道局によると、12月21日から北京―上海間と北京―杭州間の高速寝台列車が運行することになった。 この列車の最高時速は250キロメートル。16両編成で、うち先頭の1号車および最後尾の16号車が二等普通席車両、8号車が食堂車、残りの13車両はすべて寝台車となる。（京華網2008-11-25）

蘇州寒山寺、大鐘・大碑がまもなく完成

　蘇州市の寒山寺で2007年3月より続いている巨大な鐘「大鐘」と石碑「大碑」の制作が今年末までに終了し、12月31日に除夜の鐘を鳴らすイベントで正式に一般公開される。「古寒山寺」の文字が刻まれた大鐘は青銅製で、重さは108トン、高さ8.5メートル、直径は5.188メートル。大碑の高さは16.9メートルで、厚さは1.5メートルだという。（人民網2008-11-26）

寧夏、世界最大規模の岩画博物館がオープン

　中国西部の寧夏回族自治区・賀蘭山岩画風景区で、世界最大規模となる岩画の博物館、銀川世界岩画館が11月26日、オープンした。敷地面積は4105平方メートルで、世界30ヶ国、200ヶ所の岩画の代表的な作品が展示されている。同自治区には岩画が多数残されており、中でも「中衛大麦地岩画」と「賀蘭山岩画」が有名だという。（新華網2008-11-26）

天安門門前の「金水橋」、12月から修繕へ

　天安門の門前にある「金水橋」の修繕プロジェクトが12月15日から始まる。94万元あまりを費やして行われ、来年の5月1日に完成する予定。プロジェクトは、「御路橋（中央の橋で皇帝のみ渡れた）」の橋面を保護するための木の桟道の敷設、橋面、欄干柱の修繕などが中心となる。閉鎖工事ではなく、観光客に対応した臨時措置を取る可能性もあるという。
（新華網2008-11-26）

河南許昌版「ピサの斜塔」、修復工事が始まる

　河南省許昌市にある文峰塔の傾斜を修正する工事が11月24日、始まった。全国重点文化財保護施設の指定を受け、「中国風水的に最高の塔」とも呼ばれる文峰塔は、明朝万歴42年（西暦1614年）の建立。許昌市博物館の庭園内に位置し、13階建てで、高さ52メートル。八角形の外観で、細やかな造形と荘厳さを感じさせる。ここ14年の間に、塔本体が東北方向に傾斜。傾斜度の年平均はイタリアの「ピサの斜塔」の10倍だった。（中新網2008-11-26）

中国一高いビル「上海センタータワー」着工

　上海市で建設中の上海センタータワーのメインビル基礎工事が11月29日、始まった。同タワーは浦東小陸家嘴地区に位置し、米国のゲンスラー建築設計事務所がデザインを手がけた。「エコ建築」基準も完璧にクリアした摩天楼で、高さは632メートル。高さ420.5メートルの金茂ビル、492メートルの上海ワールド・フィナンシャル・センターを抜いて、中国一の高層ビルとなる。　2014年に完成予定だ。（新華網2008-11-27）

安徽省休寧県、古代の学校を復元

　安徽省休寧県で11月28日、復元された清代の学校「徽州海陽書院」が公開された。同書院は、清朝同治年間の休寧城郭図にあった古代の学校「東山書院」の絵を基に、「東山書院」跡地に復元された建築物で、入場料は無料。
　古来、徽州（安徽省の昔の府名）では教育が重視され、明清代には民間の学校「書院」も多く、中でも「東山書院」は代表的な書院だった。また、休寧県は古くから優れた人材が多く、過去に19人の文武状元（文官登用試験「科挙」や武官登用試験「武挙」でトップの成績を収めた者）を輩出したことで知られ、「中国一の状元県」と称えられている。近年、同県では1千万元をかけて「中国状元博物館」、「状元閣」、「徽州海陽書院」などの文化施設の建設を行ってきた。（人民網2008-11-28）