山東省寿光で商・周時代の製塩遺跡発見

　山東省寿光市で、面積30平方キロメートルにわたって、80カ所あまりの古代の製塩遺跡が見つかった。中国社会科学院、北京大学考古文博学院および省内の考古学専門家がこのほど、フィールド調査を実施。発見された遺跡群が、商・周時代（紀元前1600年頃−紀元前256年）まで遡るもので、製塩と関係が深い重要な遺跡と断定できるとの見解で一致した。
　製塩古代遺跡がこのように密集した形で発見されたのは、中国考古学史上初めて。今回発見された遺跡はかなり整った状態で保存されていたという。出土品のほとんどは、商・周時代の半球形の陶器。発掘現場では、製塩坑、採取塩堆積場、脱水乾燥坑、塩竈（製塩用のかまど）と推定される箇所が、さまざまな場所に秩序立った形で残されていた。今回の発掘は、古代製塩業さらには古代社会生活の研究における貴重な資料となる。（中新網2008-12-13）

新疆の哈密空港、27年ぶりにリニューアルオープン

　12月16日、新疆ウイグル自治区で、哈密(ハミ)空港がリニューアルオープンした。同空港は1964年から軍民両用の空港として使用されてきたが、78年に民航が撤退。80年代に3年間特別便の航行があったことを除けば、27年ぶりの再開となる。当面、烏魯木斉−哈密間の中国南方航空便が毎日1往復就航する。所要時間は約90分。スケジュールは烏魯木斉発8：45−哈密着10：10、哈密発10：40−烏魯木斉着12：10となる。(新浪網等12月17日)

ヤルツァンポ大峡谷、2010年までに総合的な観光地へ

　世界最大の峡谷であるチベット自治区のヤルツァンポ（雅魯蔵布）大峡谷で、現在大規模な風景区の開発が進められている。2010年までに雪山観光、峡谷トレッキング、温泉リゾート、川下りなどのレジャーが一体となった観光地となる予定。
　チベット旅行会社が2005年から開発に着手し、1330万元の投資で建設された水上観光プロジェクトは既に運営されている。ヤルツァンポ観光センター、派鎮埠頭とナンバガワ（南迦巴瓦）展望台などもすでに竣工。観光客は水陸2つのルートで峡谷に入り、世界トップの風景を楽しむことができる。（中新網2008-12-15）

毛沢東遺品館、12月26日に湖南省でオープン

　湖南省韶山市で毛沢東遺品館が12月26日より一般公開される。同館は6500点以上に及ぶ毛沢東の遺品を全て収蔵。5つの部分に分かれ、日常生活を反映するさまざまな遺品が800点余りが展示される。実際に使っていた54カ所に継ぎのあてられたタオル、小さなものまで細かく記入された日常生活の支出表、1972年のニクソンとの会談時に着ていた人民服、若い時に使っていた桐油灯などのほか、直筆の手紙や詩なども収められ、初公開となる展示品も少なくない。
　また、毛沢東が生前に生活した中南海の「菊香書屋」の模型も設置された。中南海豊沢園にある書斎兼寝室の光景を再現したこの部屋には、古今東西の著作や数千年にわたる詩集や文集などが山積みとなり、ベッドの半分にも本が置いてあるという。（人民網2008-12-16）

上海浦東に地下「人民広場」を建設

　上海市浦東地区に建設する大型複合施設「世紀大都会」プロジェクトで12月16日、地下ショッピングモール部分の建設が着工した。同市の内環高速道路内で最大規模の地下商圏となり、落成後は浦東の｢人民広場｣となる。同プロジェクトでは、世紀大道沿いに商業施設、娯楽施設、ホテル、オフィス、緑地などを含む複合施設の建設が進められている。投資総額は60億元。金茂大厦を設計した米国のSOM建築設計事務所と上海建筑設計院が共同で担当した。
　建設面積は計28．4万平方メートルで、うち地上部分が16．4万平方メートル、地下部分が12万平方メートル。地下部分は4階で構成され、地下3、4階が駐車場となる。2012年にすべての施設での営業を始める予定だ。建設責任者は「建設地の周りには住宅が多いほか、近隣の陸家嘴はホワイトカラーとして働く人の数も多い。また、周辺には地下鉄が複数乗り入れており、交通も便利だ」と述べ、集客に自信をみせた。（新華網2008-12-17）

中国国内線のサーチャージ、12月25日から引き下げ

　国家発展改革委員会は、中国国内線のサーチャージを引き下げることを決めた。12月25日発券分より、搭乗距離800キロ未満の場合、1人あたりの80元から20元に、800キロ以上の場合、150元から40元になる。なお、大人運賃の10％となる乳幼児運賃には、サーチャージはかからないほか、50％の割引運賃が適用される革命障害者軍人、職務で負傷した警察官に関しては、半額分のサーチャージとなる。（中新網2008-12-19）

河北省蔚県で霊厳寺の修繕プロジェクト始まる

　河北省はこのほど、同省蔚県に位置する霊厳寺の修繕プロジェクトをスタートした。霊厳寺は明代の創建で、寺院の建築が精巧で美しく、規模も広大。600年も経過しているが、保存状態も良い。寺院の大殿、天王殿は過去に大規模な修繕は行われておらず、明代の建築構造及び絵画などがそのまま残っており、建築史研究にとって貴重な価値のあるものだという。（新華網2008-12-22）