龍門石窟の発掘で重大発見

　河南省文物局が3月9日明らかにしたところによると、同省龍門石窟前遺跡−東山擂鼓台建築遺跡で、新中国成立以来初めての大規模な発掘調査がこのほど行われ、文化財1700点以上が発見されるという重大な成果を収めた。専門家によると、今回の発掘は中国の石窟学界が同遺跡に対し、学術的角度から実施した初の考古学的研究という。地層堆積の深さや含有物の複雑さ、出土した遺物の数が極めて多いことから、窟前遺跡の規模の大きさは発掘前の予想をはるかに上回るものとなった。
　現在までに五銖銭、経幢、仏首、仏像厨子、瓦当、磁器、陶器など1700点あまりが発掘され、唐代・宋代・元代のいずれのものも発見された。専門家によると、これらの発見は唐代建築の研究に貴重な資料となり、唐・宋代の道路および交通の研究にも重要な意義を有する。さらに、東漢代の伊闕関、魏晋代から唐代初期にかけての擂鼓台地域の交通および建築物研究においても重要な価値があるという。（人民網2009-3-11）

チベットのナムツォ湖、再び公開

　チベット自治区で昨年末より、気候の影響で公開を停止していたナムツォ（納木措）湖が、このほど再開された。ナムツォ湖は、チベット語で「天の湖」を意味し、標高(4718)世界一の塩水湖として知られる。現在オフシーズンにあたり、入場券は50元。同自治区観光局によると、チベットに入る観光客の99％は、ナムツォ湖を訪ねるという。（京華網2009-3-16）

江蘇省、9つの空港を建設・拡張

　江蘇省は今年150億元を投資し、9つの空港について建設・拡張工事を行う。同省の発展計画によると、南京禄口、無錫碩放の両国際空港をハブ空港化し、連雲港、南通、常州、徐州、塩城の5つの地域空港を改修・拡張する。また淮安、蘇中（同省中部地域）と、2つの新空港も建設する。（騰訊網2009-3-16）

安徽省西遞村で千年前の景観エリアを復元

　安徽省黄山市イ（黒へんに多）県西遞村にある水口園林で、修復工事が進められている。水口園林は西遞村入口の景観エリアで、北宋時代に建設が始まって以来、凝瑞庵、水口亭などの建築物が次々と建てられ、庭園が形作られた。約千年を経た現在、建築物の風化や破損が深刻なものとなっており、かつての村落の完全な風貌と独特な文化を復元するため、黄山市は2006年12月から凝瑞庵の中院、南院、水口亭などの修復を行ってきた。現在、凝瑞庵主殿の工事は基本的に完了しており、今年の10月に竣工予定。（捜狐网2009-3-19）

中国、4月1日から鉄道ダイヤ改正

　中国鉄道省が3月24日の記者会見で、4月1日から鉄道ダイヤを改正することを発表した。これは2007年4月18日に鉄道の6回めのスピードアップが実施されてから、はじめての大幅改正となる。鉄道省によると、時速250キロの快速客運専用線が増加し、都市間の運行時間が大幅に短縮できる。今回の改定によって中国鉄道の旅客輸送能力は10.6％以上引き上げられるという。（千龍網2009-3-24）

09年マジック世界大会、北京で7月下旬より開催

　2009年マジック世界大会が7月下旬、北京で開幕する。主催機関によると、次の4つのイベントが開催される予定。7月21日〜7月23日に新中国成立60周年を祝う中国金賞マジックショー及び同大会の開幕式リハーサル。7月26日〜7月31日に、北京国家会議中心で「マジック協会国際連合第24回マジック世界大会」を開催。大会期間、世界各国から50人のマジシャンがコンテストに参加する。また、大会閉幕後も8月1日から8月8日まで、北京北展劇場にて世界の一流のマジックショーを観賞できるという。（中国経済網2009-3-27）

河南省新鄭市で初の戦国晩期韓王陵発見

　河南省文物考古研究所は3月23日、同省新鄭市で戦国晩期の韓王陵を初めて発見したと明らかにした。これは、中国の陵墓考古学にとって重要な意義を持ち、すでに2008年度全国10大考古新発見の25項目入選リストに加えられたという。発見された韓王陵の胡庄墓地は、全国重点文物保護単位「鄭韓故城」の西部に位置し、東周時代の鄭韓故城の重要な墓地の1つだ。06年10月から発掘を開始し、発掘面積は12000平方メートル以上に及ぶ。
　専門家によると、胡庄墓地の核心には戦国晩期の「中」字形墓が2カ所あり、発見された数10件の青銅器には「王後」、「王後官」、「太後」と書き記されている。夫婦墓を主とする戦国晩期の韓王陵は規模が大きく、形がユニークで、中国内でもまれなものだという。
（新華網2009-3-29）