大草原の飛行場 (1)
モンゴルの南・ダランザドガドへ行く・・・・
大草原の飛行場 (1)
大草原の飛行場 (2)
大草原の飛行場 (3)

■“大草原・星空・羊” 
・・・このキーワードで思い浮かぶ国はどこだろう?・・・そう、モンゴル。

私がモンゴルを訪れたのは1996年。目的は、MO(モンゴル航空)の関西乗り入れに合わせ、旅行商品を造成し、日本で販売するための視察で、ウランバートルを中心に、テレルジとダランザドガドを訪れた。

 ダランザドガドはモンゴルの南に位置し、ウランバートルから国内線で約40分。もう呼和浩特の方が近い。モンゴルにウランバートル以外の空港があること自体知らなかった私は、ダランザドガドへ移動するため、ウランバートル空港の国内線ターミナルに案内されて驚いた。

“ターミナル”の外観は、お世辞でも倉庫そのもの。電気もない薄暗い構内にはほとんど窓もなく、セメントの袋がどっさり積まれ、脇にはフォークリフトやベルトコンベアが雑然と置かれてあり、待合室はおろか椅子もない。空港スタッフが一応チェック・イン手続らしきものをしてくれたが、搭乗券もない有様で、中は暗いので、準備が整うまで外で待てと言う。
“出発予定は何時ですか?”

“9時ぐらいです。”

“座席はどこですか?”

“空いているところです。”

なかなか雄大なお国柄だ。

出発の準備も整い、機内に案内されたのは、9時ぐらいの出発と言ったのに10時半。旧ソ連製の双発プロペラ機・アントノフだ。

 まだこの頃はテロなんてものもなかったので、操縦室も自由に撮影できた。

木製の椅子に腰掛け、“ブオ〜ン”というプロペラ機独特のエンジン音を轟かせながら機体を大きく揺らして離陸すると、眼下はすぐに大草原。

 
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