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■ダランザドガドでの2日間は、まさに大自然体験だった。
日の出とともに起き、蒙古馬に跨って草原を疾駆し、あの日飛行機で追っ払った羊を食べ、ゲルでストーブを焚き、夜は時折人工衛星が横切る満点の星空を満喫した。
私は福岡天文協会に籍を置いていたことがあるので、その経験を活かして、即席の天体講座も披露した。
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“受講生”の中に、機長や龍虎(似のMOスチュワーデス)も一緒にいたことが気になったが、他に客がいないので、私たちがウランバートルに戻るまで一緒に滞在するとのことで、私たちのゲルの横には、飛行機が横付けでずっと停まっていた。
なんとものんびりした国だが、何ものにも代えがたい贅沢な時間だった。
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帰国後、当時担当していた秋田・青森に早速セールスに。
“モンゴル販売してみませんか?”
“何があるの?”
“大草原と星空と羊です!”
“うちの近所にもあるからいい。”
全敗であった。
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