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■コルカタでは、街を一人で歩いていると、
「やあやあ、昨日も会いましたね!」
日焼けした坂上二郎のようなインド人が、流暢な日本語で話し掛けてくる。
私は、さっきコルカタに着いたばかりだし、バンガロールで坂上二郎に会った記憶もない。
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「コルカタは初めてですか?観光ですか?」
と、昨日会ったはずの私に聞いてくる。「俺はひとりで街を歩いているだけだよ!」ちょっとムカツキ気味に答えたが、
「コルカタは危ない人が多い。私が街の面白いところを案内してあげる。私は日本に留学していました。日本人に親切にしてもらったお礼をするのがインド人の礼儀です。」
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「俺に恩返ししなくてもいいから。」
「お金はいりませんよ。」
「1人がいいんだ。」
「どこのホテルに泊っているのですか?」
「教えるわけないだろ。」
「じゃあ、その指輪ください。」
「はあ?」・・・わけがわからない。
海外のひとつの楽しみ方かも知れない。
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