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知らぬが仏?私の添乗員時代 (3)
前菜に注意・・・
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それだけでお腹一杯になる量ですが、お客様は、「こんなに美味しいパスタ食べたことがない」と絶賛されてました。

この時点で既に量・時間共に日本の感覚のランチとは程遠いことに気づいていただけなかったのでしょうか、メインが出る前にお腹一杯となり、そのお客様はメインには少し口をつけた程度でした。

すると、テーブル付きのスタッフがお客様に近づき、
「お気に召しませんか?」とイタリア語で話しかけていました。お客様も「ボーノ!ボーノ!(美味しい、美味しい)」と叫ぶばかり。

トンチンカンな会話となってしまい、途中でシェフが参上、相当料理には自信があったのでしょう、「何故召し上がっていただけなかったのですか?」とダイレクトに聞いてくる事態となりました。

それでもお客様は「ボーノ!ボーノ!(美味しい、美味しい)」と告げるばかり、私もイタリア語はわかりませんし困ったものです。

結局お互い訳のわからない会話をして、最後のデザートをいただき、そのシェフと全員で写真を撮り、お店のハウスワインを赤白1本ずつお土産に購入し、3時間の昼食を終えました。

周りから見れば妙な外国人の食事風景だったと思います。

私も事前にお客様にメニューをお伝えしておけば、お客様もパスタをおかわりせず済んだと反省していますが、時間を掛けてゆっくり食を楽しむイタリア人の感覚を掴み取ってはいただいたと自負しています。

皆さん、イタリア料理の際は、前菜は控えめに・・・。


(東京 M.S氏)

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