| 確かにあの蒸気機関車の息遣いは、人間が四苦八苦して山道を登っていく姿にも映りますし、その苦しい表情さえも眼の前にあらわれてくるようです。新幹線のような無表情なスピードでは感じ取ることはできません。
蒸気機関車も現役で活躍する中国では、長距離列車においても宝庫であります。ほとんどの列車が寝台列車対応となっています。
日本における夜行寝台列車は、全走行距離が1000ｋｍ前後の列車がほとんどでありますが、中国では短い部類になります。
国土面積も日本の比にはなりませんが、1000kmなど序の口で、2000ｋｍ以上を走破している列車が当たり前です。
距離もさることながら、所要時間も20時間以上を要し、各地を経由して終着駅に到着するという、日本のスケールでは計り知れないものがあります。以前NHKのBSでも特集番組が組まれていましたが、確か10回程度にわたっての特集であった思います。
ご参考までに・・・
１） 北京（西）⇔ ラサ 4,063ｋｍ 所要時間：46時間
２） 上海 ⇔ ウルムチ 4,077ｋｍ 所要時間：46時間
３） 広州 ⇔ ラサ 4,980ｋｍ 所要時間：57時間
４） 広州 ⇔ 長春 3,436ｋｍ 所要時間：36時間
５） 北京 ⇔ 昆明 3,183ｋｍ 所要時間：38時間
上海からウルムチ間は10年前は75時間も要していました。中国鉄道も現在は高速化を推進してきてはいるものの、それでも40時間とはビックリです。
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