現在、ラサまで向かう青蔵鉄道の長距離列車は、その雄大な歴史景色や標高差の厳しい環境を体験できる、貴重な観光資源と言っても過言ではないと思います。我々としても旅行商品として末長く大事にしていきたいものです。
高速移動が可能になった現在、航空機を含む高速移動手段は、年々その勢力範囲を拡大し、経済・物流の高速化に大きく貢献し、物質的に人々を豊かにしてきました。
同時に世界の時差を大幅に短縮する効果をもたらしました。
しかしながら、人々の進化もそのスピードに合致してきたのでしょうか。
僅か一部の金融企業によるマネーゲームが、実体経済とはかけ離れた負の遺産を誕生させていることを隠し、それを急激に成長する金融経済の海に沈めてしまった結果、現在我々は大規模な経済危機という津波を真っ向から受けてしまいました。
時代が変貌する速度はあまりにも早過ぎ、その恩恵に与れるのは一部に過ぎず、結果、社会施策の方向性さえ見失うケースも多々ある世の中に推移してきているのではないでしょうか。
高速移動による効率の良い中身の濃い観光こそが現在の旅行ニーズに合ったものなのでしょう。とはいえ、今後「無駄(余裕)な時間を含んだ旅行」、そのよさが見直される時代が来ることを祈りたいものです。
最後に・・・
中国の鉄道旅行の際は、手配はどうぞスワンさんにご依頼をお願いいたします。■
(東京 M.S氏)
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