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達人のコラム
緊迫する朝鮮半島38度線-DMZへの旅
@-近代的な都羅山(トラサン)駅
A-都羅展望台より眺める
B-韓国に攻め入るために北朝鮮が掘ったトンネルとは
C-自由の橋
緊迫する朝鮮半島38度線“DMZ” への旅
C-自由の橋

 そして最後に訪れたのは、イムジン(臨津)河に面した臨津閣(イムジンガク)公園。

 イムジン河に面しているとはいっても、この辺りの国境はもっと西北側にズレているので、統一展望台のようなピリピリした雰囲気はなく、一般の韓国国民が自由に訪れることができる最北端の場所となっている。

 “なぜ遊園地”という疑問もわいたが、ガイドさんの説明によると、離散家族や拉致問題についての関心が、若い世代に希薄になってきているため、遊園地を作って家族ぐるみで来てもらい、子供の頃から歴史を理解し、関心を持ち続けてほしいという政府の願いからとのこと。

 ここには、1953年に朝鮮戦争の休戦協定が結ばれた際、お互いの捕虜がこの地で交換され、“自由万歳!”と叫びながら祖国へと戻ったことから、“自由の橋”と名付けられた鉄筋造りの橋がある。現在は通り抜けることができないが、たもとには、全国からやって来た人々が、北朝鮮で暮らす家族や親せきとの1日も早い再会を願う短冊と、韓国の国旗が無数に掲げられている。

 橋のそばには、車体に穴の空いたボロボロの蒸気機関車が。。。 これは、日本統治時代、分断前の朝鮮半島を往来していた実物のSLで、統一を願うシンボルとして展示されている。


自由の橋

ここから先、一般国民は行くことができない。

数々の願いが書かれた短冊

統治時代のSL

 “自由の橋”の見学を終えてツアーは終了。午前8時に出発したツアーは、午後2時にはソウル市内へと戻ってきた。

 東京からほんの1時間半で気軽に訪れることができる隣国・韓国は、先日の哨戒艦沈没事件以来、北朝鮮との緊張関係はピークに達している。

 今のところ、このDMZツアーも通常どおり催行されているようだが、情勢によってはいつ中止になってもおかしくない状況。。。

 あの都羅山駅を通って、自由に行き来できる平和な日々はいつか来るのだろうか。。。

― 終 ―

M.Nakamura (2010/5/31)

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