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REPORT (写真はこちら)
タヒチでは、ツアモツ諸島ハオ環礁の一部を除き、全ての観測場所で皆既日食を見ることができました。タヒチ島からは洋上観測の船で、ツアモツは洋上もしくは環礁の島々が皆既食帯にはいっていましたので、地上観測ができました。
ボラボラ島をはじめ、ソシエテ諸島の島々では部分日食でしたが、いずれも日食時の太陽高度が低いので、軽く見上げる程度で見られたことで、海沿いの多くの人が見られました。
タヒチ島沖の洋上では、雲も少なく、日食観測には絶好の晴天でしたから、遠く西の洋上から、迫り来る月の影が見られたことと思います。
ところが、皆既日食直前に小さな雲が太陽を覆い、一同ひやりとしたものの、最終的には船の機動性も加わって、無事皆既日食を楽しめました。
雲を吹き飛ばそうとみんなで「フー!、フー!」と雲に向かって全員で息を吹きかけていたほど。。。
ツアモツ諸島は雲が多く、太陽も何度か雲に隠れたりしましたが、おおむね天候は良好で、欠けゆく太陽を日食グラスを通して見入っていました。
皆既日食は圧巻で、ダイアモンドリングも2回楽しめた方が多かったです。
ヒクエル環礁の場合ですが、陸上からは、椰子の木を取り込んだカットを撮影したり、ラグーンを入れてVTR撮影したりしていました。
連続写真を収めているカメラも見かけましたので、様々なカットが撮影できたことと思います。
皆既日食に入るとあたりは一気に暗くなり、ラグーンのパスにある灯標も点灯し、まさに日没後という雰囲気。水平線は明るいのにあたりは暗く、ラグーンには日食の光が反射して幻想的な風景となりました。
皆既日食の時間は約4分強でしたが、時折流れてくる薄い雲の演出もあいまって、微妙に色の変化があったのがとても印象的でした。また、望遠鏡ではコロナやプロミネンスも見ることが出来たのもラッキーでした。
ヒクエル環礁では、人口50人ほどの島に約400名の観光客が押し寄せたのですが、そのほとんどは空港の滑走路で観測したらしく、ラグーンのパス付近では人もまばらで、楽園タヒチでの皆既日食の贅沢さを堪能させてもらいました。
外国人ゲストも年配の方がほとんどで、歓声を上げることもなく、皆既日食に見とれていました。日食時には鳥が騒ぐとかいろいろなことを聞いていましたが、皆既日食は静かにはじまり、なにごともなく終わったという感じです。日食後は、シャンパンで乾杯!といきました。
〔レポート:Y.Kamiya様〕
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