2022年11月8日の夜、皆既月食中の天王星食(掩蔽)が全国で見られました。
天王星食とは、惑星である天王星が月に隠される現象です。
惑星食自体は珍しい現象ではなく、木星食や土星食、水星食なども数年ごとに見られますが、これが皆既月食と同時となると話は別で、前回は1580年7月26日の土星食(442年ぶり)、さらに皆既月食中の天王星食に限ると5000年以上も遡ります。
また、次に日本で観測可能なのは2344年7月26日の土星食まで待たなければならないという非常にレアな天文現象。
11月8日の夜は、全国的にも天候に恵まれた中で、皆既月食、天王星食ともに、全行程を観測することができました。
最近話題のターコイズフリンジ(=太陽光が地球のオゾン層を通過する際に、赤色が吸収され、青い光だけが地球の影の縁に沿って投影される現象)も見られました。